【横山験也のちょっと一休み】№.2655

■ 前田康裕先生と歓談 ■

前田康裕先生と歓談する機会があり、実に楽しい一時を過ごしました。
意識の高い先生は、前田先生のセミナーなどに出かけて、前田先生と少しで良いから歓談する時間を作ってほしいと思います。
教育界の大きな変わり目にきていることを、詳細にわたり分かっているのが前田先生だからです。

幕末に例えるとわかりやすいのですが、一斉指導を刀での戦いだとしたら、新しい学習は鉄砲での戦いです。
威力が違うということです。
少ない労力で大きな成果を上げる教育ととらえても良いです。

通常、こういう新しいうねりは、若い先生が敏感に感じ取り、諸先輩方の頑固な頭にガッカリしつつ、それならばと奮起していきます。

ところが、前田先生は、教育委員会で勤め、教頭職も担い、その後、熊本大学で教鞭をとっています。要するに、それなりに年を重ねています。
それなのに、時代の先頭に立って、新しい時代の教育を教育界に広く伝えています。
「こりゃあ、大物だ!!」と感じるのは、私だけではないと思います。

前田先生が書き続けている『まんがで知る』シリーズ。
これを幕末に例えると、勝海舟の地球儀に該当します。
坂本龍馬が勝海舟を襲いに行った時に、逆に勝海舟から見せられた地球儀です。
世界と潮流を教えられた龍馬ですが、龍馬も能力の高かったのでしょう。
勝に教えを乞うようになりました。
時代を創る人々がこうして合流して各地で実績を上げ・・・時代は大きく動くのだと思います。

前田先生はアメリカ視察にも行っています。
これも例えてみれば、咸臨丸に乗って・・・となります。

そうして、千葉大学です。
2020年から全学生が海外留学します。
教育学部の学生も海外を見てから、教壇に立つようになります。
この学生が前田先生の『まんがで知る』シリーズを読んで海外へ行ったら、どうなるかと、今からワクワクしています。
5年10年後の教育界は千葉大のみならず、海外を見てきたフレッシュな先生が、我々から見ると維新と感じる授業を展開するようになるのだろうと思っています。
楽しみな時代です。

==前田先生の『まんがで知る』シリーズ==
1巻:『まんがで知る教師の学び これからの学校教育を担うために』<こちら>
2巻:『まんがで知る教師の学び2――アクティブ・ラーニングとは何か 』<こちら>
3巻:『まんがで知る教師の学び3━━学校と社会の幸福論』<こちら>
4巻:『まんがで知る未来への学び-これからの社会をつくる学習者たち』<こちら>

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