【横山験也のちょっと一休み】№.2391

■『数学の認知科学』■
私にとっては軽快に読める本ではないのですが、面白いので少しずつ読み進めています。
まだ、100ページ前後の所です。

読んでいる所がこの本の最初の方なので、算数の認知が記されています。
この考え方が精緻で、大変勉強になっています。

それとは別に、思わぬ発見をしました。
数直線を負の数へ拡張したことについて、次のように記されていました。
「この拡張は、16紀の後半ボンべリ(Rafael Bombelli,1526-1572)によって明確に示された。」(p94)

私はてっきり尊敬するデカルトと思っていたのですが、違っていました。
デカルトは1596-1650ですので、デカルトが生まれた時にはすでに発表されていたことになります。
まあ、どっちが先にしろ、1600年前後にヨーロッパで数直線の考え方が広がり、負の数が極めて認識しやすい時代に向かったということです。

本を読むと、こういうグサッと来る良い内容に出合うので、また、さらに読みたくなってきます。
と書いても、この『数学の認知科学』はまだ500ページも残っているので、楽しみながら読みたいと思います。

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