久しぶりに,若い先生方と懇親。
埼玉の菅原先生がその中にいたので,私としてはちょっと興味津々。
というのも,菅原先生は,前田先生のセミナーで「そもそも国語とは何か」という問いが出たときに,すっくと手を挙げて答え,その答えがしっかりしていたからです。

「そもそも」と言う言葉から,すぐに浮かぶのは,群馬の深澤先生です。
深澤先生は,なぜか,「そもそも」が好きで,若い頃から講座でけっこう話していました。「そもそろ論」と言っていたこともありました。

ただ,この「そもそも」と問われての答えは,そう問われた時と場合によって,変化しやすいという難点を持っています。
「あのときは,ああ言ったけど,今は,こうとなる」といったことがよくあります。
さらに,もっと大きな難点は,「あの時はどう言ったか覚えていない」ということもあります。
ようするに,「そもそも」を規定する軸が明確になっていない状態で答えると,それはぶれやすいということです。
だから,「そもそも」という事を考えるときには,それなりに考える軸を明確にして,まずはそこから考えるというスタイルを作ることが大切な第一歩となります。

私が菅原先生に興味を持った点は,なぜ,彼自身が答えていた解になったのか,というところです。
そこで,前田先生のセミナーと同じように,懇親の場で菅原先生に聞いてみました。
すると,前回聞いたときと同じ答えが返ってきました。
この時点で,「良いね!」と思い,さらに,その講釈を聞いてみました。
すると,彼は,少し話した後,「日本語は・・・」と語り始めました。
もう,これで十分です。
菅原先生は,この先もずっとぶれずに進んでいけます。

また,機会があったら,彼がどんなことを考えているのか,それを聞いてみたいと思います。

大阪の先生も一緒に懇親しました。
彼らはタイプの違う秀才で,考え方が会うたびに強くなっている感じがしています。
面白さも兼ね備えた,逸材集団なので,これから先,かなり頭角を現すと思っています。
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