b8564_293文章問題に取り組むときの基礎基本といえば,文章の構造ですよね。

島根に行ったとき,運良く,坪田耕三先生のお話を伺うことが出来ました。
考えさせる問題が次々に出てきて,さすがだなぁと感心したのですが,一番衝撃的だったのは,文章問題の仕組みについて,語ってくださったことでした。

なんというか,こういうのは,あまりに基本的すぎて,先生方向けに話すことでもないと思っていたのですが,坪田先生が話されているということは,こういう基本的なところが,学校の中では伝承されていないのかもしれないと思いました。

1の「情況」は,場面設定と言い換えても良いですし,シーンと言ってもかまいません。
この1は,実際に問題解くときには不要となる物なので,必要な構造となると,「条件1」「条件2」「求答」の3つになります。この3つを「分かっていること」といったり,「聞いていること」「答えること」など,子ども向けの言い回しに姿が変わります。

また,それぞれを1文ずつに書き表すと,分かりやすくなります。
1,情況。
2,条件1。
3,条件2。
4,求答。
と言う具合に,それぞれを文として独立させることです。
しかしながら,全部の文章問題が4文で形成されている分けではありません。つながって表現される方が自然です。

こういう基本が分かってから,その上を目指すにはどうしたらいいかが大きな問題となります。
この場合は,「流れ」「連続」を意識することです。グイッと面白くなりますよ。