2022年02月28日(月)22:06:40

「五角形パズル」も楽しい!

【横山験也のちょっと一休み】№.3264

算数の問題は知恵を必要とするので「オッ!」と感じるものがたくさんあります。

この図を見て、〇がいくつあるか考えさせるのも楽しいです。
基本は「数える」です。1,2,3・・・と1から順に数えていけば、すぐに全部の数がわかります。
数えるのは、式にはできませんが、1→2→3・・・と図のようにして表すことができます。
これが数直線につながるので、「数える」学習に「数を並べて書く」ということをオプションで付けると、算数的品質が高まります。

目が肥えている人は、2ずつかぞえることもします。
こちらは2、4、6・・・と2飛びで数える形とも考えられますし、2が5つで「2×5」とかけ算に結び付きます。

さらに、きどったかたちとして3と3と3と1。3×3+1という高度な式が出てくる見方ができます。
これがありなら、「4+4+2も」と思えてきて、ついには合計が10になるたし算の式なら、なんでもござれとなってきます。

そういう扱いもできますが、今回は「五角形パズル」として使います。
「この〇の中に、1~10の数を入れて、各辺の合計を14にしてください」
という数のパズルにすることもできます。
当たり前のことですが、同じ数を2回以上使うのは禁じ手です。
1~10の10個の数を10個の〇の中に1個ずついれて、各辺の合計をどれも14にします。

この「五角形パズル」は「3つの数をたす」という3口の計算を何度も何度もやることになります。
それだけでも、1年生の「3つの数の計算」関連のよい勉強になります。

また、この「五角形パズル」の面白さは、魔方陣的な要素があります。3つの合計が14を超えたら、どれかの数を入れ替えて、合計を少なくするように頭が働きます。
たし算の問題なのですが、ひき算の要素も加えながら、式を調整することになります。
この辺りが「知恵」と呼ばれる世界です。

1回やってダメだったらか、「はい、あきらめます」では「知恵」は出てきません。
「知恵」を出すには、「やり遂げたい」という気持ちを持つことが大切です。

さてさて、1~10の数をどう配置すればいいのでしょうね。
では、またね。

下の2冊には、「五角形パズル」は載っていません。
「五角形パズル」とは少し異なる面白い算数が載っています。
算数がちょっと気になる先生、お読みいただけたらと願います。
ネコちゃんも登場します。

算数,
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