先日,某小学校の校長先生と話すことがありました。
どうも,引き算の筆算で右のようにやってしまう子がいるそうです。
こういうのは,算数ソフトを見て楽しく「理解体験」をすれば,しっかり頭に入ります。
ソフトでは,2が5の所へ行って,跳ね返されてしまします。見かねた4が3と1にわかれ,1が繰り下がり10になり・・・と動きで示してくれます。
こういう理解のアニメーションは定着も良いです。
定着は理解を見た回数に比例します!
ところで誤答です。
誤答は所かまわず出るので,ある程度の対応レパートリーを持っていた方が良いです。
算数では,「算数の持ち味」を生かした対応をすることができます。
「これ,良いところあるね」と言ってみてください。
間違えているけど,良いところがあるから,それを見つけるように促すのです。
すると,「十の位の4-3は1になる」とか,「5から2を引けば3になる」とか,部分的な正しさを見つけ出してくれます。もちろん,「3の数字が正しい」とか,「文字が見やすい」とか,「数字の大きさがちょうど良い」とかと,基礎的なところへも注目が進む場合があります。さらに進むと「字が読みやすい」とか,「途中で止めないで最後まで書いてある」とか,道徳的な方向での良さも出てきます。
そうして,気がつきます。
ほとんど全部がよくて,たった一つ,「上から引かなかった」という点だけが足りなかったのだということに。誤答した子は,実は傷1か所の軽傷だったのです。
これは,算数の持つ「積み重ね」という特徴を活かした対応です。