b7778東京の品川で開催された「実感道徳研究会全国大会」に参加しました。

「道徳とは何か」という根本に迫っていっている研究会ですので,私には若い先生の発表も野口先生の提案も,とても勉強になりました。

写真は,道徳には2つの層があることをお話下さっているところです。
ちょうど,そういう勉強をしていたところだったので,実に良い勉強になりました。

b7777また,山中先生の「実感」ということはどういうことかを示した話。これも,大いに勉強になりました。
その時の語りも,熱くて良かったです。力のある先生は違いますね。
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懇親会で「良いなぁ」と思ったことがありました。
講師の松島広典先生が,私の所へダメ出しを受けにきたのです。

今の若い人は華奢な人が多いと思っていたのですが,骨のある人もいて,未来は明るいと感じました。

b7776松島先生へのダメ出しは,教材文の読み取りです。
教材文の字は読めています。しかしながら,文を通しての情景が見えていないのです。

私風に言えば,これは「教材文を字として読んでいる段階」です。
この段階の読みをしている内は,自分の実感での指導はなかなかできません。教材文の作成者の意図に寄り添うような,他者依存系の指導への道を歩むからです。

実際,松島先生の話からは,主人公の至らなさへの思いが感じられず,この主人公をよりよくさせようという強い意志がみられません。
実感を伴うように読んでいないからです。

「教材文を字として読む段階」の次に待っているのは,「教材文から現場を見る段階」です。
文に書いてある現場を見ようとして読むと,思わぬ事に気がつきます。
主人公の行動の浅ましさにも気づきます。
多くの場合は,主人公の知識不足,知恵不足によるものです。
要するに,主人公は頭が悪いのです。
そんな主人公を「そのままにしておかないぞ!」と親身になって考えれば,それが道徳となるのです。

b7877「教材文から現場を見る段階」までは,少しレッスンを積めば,誰でも到達できます。
難しいのは,その先の「導き」です。
これには,「道徳の軽重」への意識が必要です。
そこに通じるような提案が,山中先生のお話の中にもあり,この研究会は深いなと思った次第です。

ダメ出しが進むにつれ,松島先生は妙に喜んでいました。受容する心ができているからです。立派です。

余興として,この懇親会で丸岡先生が1号,松島先生は2号になりました。成長が期待できます。
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