神保町の三省堂1階。ここへ行くと、今今、評判の立っている本を一気に見ることができます。
ですから、時々、ザザザッと見て、「むっ!」と思った本を手にしています。

この日は、光長社長が来社の日でした。
到着までちょっと時間があったので、のぞきに行ってみるかと思い、三省堂の1階へ向かいました。
ぐるりと巡ったのですが、どうもピンときません。
今日は収穫無しかと思っていたころ、この本が目につきました。

『神は数学者か?』

神と数学が結びつくタイトルに、まず、気持ちが動きました。
手にしたら、数式がほとんど出ていません。
これは森毅の数学本と似ているので、私にも読めそうな予感がします。

そのままレジへ。

少し読んだのですが、面白い本です。
「考える」ということが自然に頭に意識されます。

こういう数学書は数学を学ぶために読んでいると言うよりは、どちらかというと、思考法の勉強として読んでいます。
意外なのは、道徳という思想を考える時に、数学の教養本が役に立ちます。
この本にも、良い感じのことが書いてありました。

「目に見える形象を補助的に使用して、それらの形象についていろいろと論じる」(p61)

負の数は数直線を補助的に使うことで、考えやすくなり、理解が深まります。
同様に、道徳の謙虚については補助的に棒グラフを使うことで、考えやすくなります。

この本に書いてある内容はそのままストレートに勉強になりますが、その記述が示唆的に自分の課題に良い刺激を与えてくれます。
どうして、そう感じるのかはうまいこと証明できませんが、次第に自覚が高まり、確かにと感じ取れてきます。
読書は面白ですね。
--
『日めくり 教室論語』もいいですね。
--
関連記事: