【横山験也のちょっと一休み】№.3523

10年ほど前まで、「Director」というソフトで、算数ソフトを作るためのプログラムを書いていました。
そうして今、新たにPythonのプログラムを学んでいます。

どちらも似たようなもので、きちんと書くべき式を書いていかないと、それに対応した反応が出ません。

そのプログラミングの要領で、たし算の文章問題に取り組むと、どうなるのだろうと、ちょっと考えてみたことがあります。
これが、意外と面白いのです。
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赤鉛筆が3本あります。青鉛筆は4本あります。
合わせて何本ありますか。
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このような問題があったとしましょう。

普通は、次のように式を書けばOKです。
3+4=7

プログラムの感覚で式を書くと、どうなるでしょう。

(条件の式)
赤鉛筆=3本
青鉛筆=4本

(解決の式)
赤鉛筆+青鉛筆=合わせた本数

解決の式に、条件の数を代入する。
3+4=7

このような感じで、問題文に沿って一つ一つをきちんと書き記していきます。
そうしないと、プログラムの場合は動かないからです。

このような書き方を見ると、プログラムは「極めて論理的だなぁ」と感じます。この立ち位置から、「3+4=7」とだけ書いた式を見ると、「おい、おい、いきなり式かよ!」と思えてきます。

だからと言って、1年生の子にプログラミングのように指導したら、多くの子は「ああ、めんどくさい!」となるでしょうね。
でも、中には、こうやって一つ一つ積み重ねていくことに、面白いと感じる子もいるかもしれません。そういう子がいたら、将来は本格派の哲学者かもしれませんね。

こちらの3冊は、私の本です。
3集は新しく出たばかりの新刊です。
どれも、面白い算数が満載です。