【横山験也のちょっと一休み】№.3577
1年生の広さの学習。
前半は、大きさの違う2枚の紙などを見せて、どっちが広いかを考えます。そうして、「重ねる」ということを学ぶわけですが、この「重ねる」というのは、果たして算数なのだろうかと思うことがあります。個人的には、どちらかというと「生活の知恵」に近いと思えています。
その「重ねる」の次に学ぶのが、「ますで幾つ分か」です。こちらは「ます」が単位となり、その単位がいくつあるかと、数を数えて、数で広さを比較します。
「算数」はその名の通り、「数を数えたり」「数で計算したり」「数で考えたり(算じる)」する勉強です。ますを数えての比較は、まさに算数らしい比較です。
そのように思っているので、教科書を見ても、数えるタイプの問題を見ると、「良い問題だなぁ」と感心しています。
しかも、教科書は正方形や長方形を重視しています。これもまた素晴らしいです。2年生になって、かけ算を習ったら、「数える」より「計算する」方が便利と分かるからです。
そういう意味でも、広さのますを一つ一つ数える学習は手間ですが、大事な学習となります。2年生のかけ算九九で「数えなくても数がわかる」という大飛躍を学ぶと、その方が簡単で便利と実感できる体験をしていることになるからです。