【横山験也のちょっと一休み】№.3602

2年生で箱の形の勉強をします。箱の面を紙に写して、それを切ってつなげて、新しい箱を作ります。

写し取った形がそれぞれぴったりくっつくと「展開図」と呼ばれるようになります。
ですが、2年生では「展開図」という言葉は習いませんので、「開いた形」などと呼ばれています。

いずれ習うのでしたら、はじめら「展開図」と教えてもいいように思うのですが、漢字を習っていないので、書くとなると「てんかい図」となってしまいます。「てんかい」という言葉と「ひらく」という言葉を聴き比べればわかりますが、「てんかい」はどうにも意味が通じにくいです。

通じにくい「てんかい」の意味を通じさせているのが漢字「展」「開」です。音読みのままでは意味が通じにくいのですが、訓読みにすると、かなりすっきりと伝わります。
展は「ひろげる」、開は「ひらく」。広げて開いた図が「展開図」なのです。「確かにその通り!」と思わず頷く気持ちになります。

漢字を覚えると、確かな手ごたえとして、その意味がすっきりした感じが伝わってくるので、算数でも漢字の訓読みをちょっと教えていくことは、納得感が少し高まる学習になりますね。

さて、展開図ですが、展開図を見て頭の中で組み立てる時、ちょっとしたコツがあります。
真ん中と思える面に、画鋲を刺したつもりになって、その面を動かさないで、その周囲の面を組み立てます。すると、案外良い感じで頭の中で組み立てることができます。

頭の中でなかなか組み立てられない子は、たいてい端から海苔巻きを巻くように組み立てるので、頭の中の映像がついていけなくなります。
それをやめて、「真ん中の面を動かさないんだ」と新しいやり方を教えても、言葉だけでは力が弱いです。仮想でも画鋲などを使ったことにして、ちょっとインパクトを与えると、これがなかなかいい感じで伝わるようになります。

画鋲で固定するアイディアは、下の1巻にも「1面固定法」として載せています。ぜひ、お読みください。