第3回 奇跡の算数セミナー。
「数と計算」部門の発表は,若手の佐藤宗巧先生です。

2年生のたし算・ひき算の単元。b8532_260
テストをしたら,平均点33点でした。
これはまずいです。かなり,まずいです。
そこで,自分の考えを持たせるなど,あれこれ授業を工夫し,まとめで算数ソフトを使ったら,なんと平均点80点にまで伸びたのです。
33点→80点。
こういう驚異的な成長は,そうそう体験できません。
ですが,授業のやり方を工夫して,そこに算数ソフトで抑えを効かせるというスタイルで,この成果が出ました。
さすがは佐藤先生です!素晴らしいです。

他の先生からも,「計算は,1時間のまとめでソフトを使うと,とても効果的」という話しを聞いています。
計算がどうも苦手だというクラスを担当されている先生,まとめでソフトを使うという方法を考えてみるのも良いですね。
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「数量関係」部門は,藤本浩行先生の発表でした。
今回は,タイルとソフト。ブラックボックスとソフトという提案でした。
タイルの実物を見つつ,学生時代に友人と算数研究をしていた頃を思い出しました。
遠山先生の水道方式からしっかりと学びましたが,実に優れた教材です。

藤本先生のお話から伝わってくるのは,何よりも具体的な体験を大切にしたいということです。
パソコンでは具体的な体験ができそうにないと思えるのですが,藤本先生の発表を聞くと,それは全くの間違いだと分かります。
具体的な体験ではできないような,分かりやすい疑似体験ができるのです。

《具体的体験+疑似体験=学力向上》
藤本先生の発表を聞きつつ,こういう図式のようなものを感じました。
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セミナーでは,算数クラウドが画面に映し出されました。
違う学年のソフトも,簡単に選び出せます。
そのスピーディーさも,実に良かったです。