【横山験也のちょっと一休み】№.3826

白鳥庫吉博士をご存じでしょうか。
邪馬台国の北九州説で有名な先生です。とはいっても、私はその方面ではあまりよく知りません。
私にとっての白鳥博士は算数数学の教養書に出てくる先生で、数の読み方の研究者として頭に入っています。

1,2,3・・・
これを「いち」「に」「さん」と読むのは大陸から伝わってきた読み方です。
日本では「ひとつ」「ふたつ」「みっつ」と言っていました。
この日本での読み方の音に注目をしたのが、白鳥博士です。

「みつ」の倍は「むつ」。
「よつ」の倍は「やつ」。

「つ」は単位のようなものなので、それを取り除くと、
「み」の倍が「む」。どちらも「ま行」。
「よ」の倍が「や」。どちらも「や行」。
ローマ字で書くと子音が共通しています。母音を変化させただけの、類似性のある言葉となります。

同様のことは、1の「ひ」、その倍の2は「ふ」となり、どちらも「は行」です。

また、昔の人も、指を折って数を表していました。
1~5までは片手で表していましたが、6~10は両手を用いていました。
その両手での表し方で、3は片手で指3本、6は両手がそれぞれ指3本ずつ。
こう表していたので、6は「大なる3」、「第二の3」となり、言葉の響きが似てきました。

こういう考えを聞くと、数の読み方にも奥の深さを感じます。
似たようなこと、江戸時代の荻生徂徠も『南留別志(なるべし)』という書に著していたそうです。

上の話は載っていませんが、下の3冊の本には、算数の楽しいアイディア教材がたくさん載っています。