b8344私のことを「横ちゃん」と呼んでいる社長さんの会社が出した数学の学習を効果的に行う本『苦手でも あきらめない 数学』です。

もちろん,受験数学です。
私のテリトリーでは無いのですが,いつか高校数学にもソフトで迫っていきたいので,興味津々で読みました。

「はじめに」のしょっぱなから,グッドでした。
数学苦手の原因が出ています。
なんと,「授業がわからない」です。
この本の後半にも書いてありますが,数学は積み上げの教科です。
小学校・中学校の9年分のツケがたまっていたら,背伸びしたって,こつこつと積み上げてきた子の高さには届きません。

だからといって,その現状で嘆いていても始まりません。
そこから,授業がわかるようにするには・・・となります。
面白いのは,考えるのではなく,「手を動かして」伸びていくというのです。
中を読んでいくと,その理由がよくわかります。
そこを私風に書くと,「図にしろ,式にしろ,リアルに書く」。すると,「それが頭に染みこんで・・・」となるのです。
手での書き込みの多数の事例を見て,「なるほど」と思いました。

さらに,さすがだなと思ったのは,「5分考えても解き方がわからなかった,解答を見なさい」というのです。
これ,まさに極意です。
知らないことは解けないのが普通です。
解けるようにするには,知ることです。知るには,答えを見て考えの道筋を把握することです。
大いに納得をしました。

この本には,数学の事例がたくさん出てきます。
ですが,そこがわからなくても,この本は落ちこぼれた子へどうアプローチし,何をレッスンすればいいのか,わかりやすく書かれています。
気になる子が教室にいる先生,夏休みにこの本を読んでみるのも良いと思います。

ところで,今の算数はソフトが登場したので,高校の数学より学習が進歩しています。
教科書を見る前にソフトを見ておけば,それでグッドになります。
理解がどんどん進み,自力での学習が進められるほどになります。
そこに,この本に書いてある「手を使う図式のノウハウ」を子ども達に伝授したら,どうなるでしょう。
伸びの大きい子が育つように思います。
大いに勉強になった一冊です!
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スクーで「横山験也の算数の授業」を「受けたい!」という方が11名になりました。楽しみです。
第5回教育の原点セミナーは,9月6日です。私は発表しませんが,なかなか良い感じです。