【横山験也のちょっと一休み】№.3608

1年生で「とけい」の勉強をします。この単元のアイディア教材もあるのですが、今日は「時計」の話をしましょう。

「時計っていったい何?」と改めて問われると、どう答えるでしょう。
「時を刻むもの」とか「時刻がわかるもの」。
そうやって考えていると、「時間を生活に生かすもの」などと頭が巡ります。

自分なりに考えるのはとても楽しいことです。そこに、もっとシンプルに「時計」という漢字をじっと見るという方法を加えてみてください。意外と面白い発見がありますよ。

時計は、「時」と「計」です。時はいいとして、「計」は趣があります。これは「はかる」とも読むのですが、意味としてはかなり面白いものを持っています。
・かぞえる
・はかる
・かんがえる
こういう意味を知ると、一つ一つ考えてみたくなります。

「時をかぞえる」
いつ来るかいつ来るかと待つような感じもしてきますし、過ぎた日々を数える涙するように思えてきます。いずれにせよ、経過した時間を思うこととなります。

「時をはかる」となると、これはまさに計測することです。「この仕事にどれだけの時間がかかったか」そこから、「次はもっと早く」するために工夫をしようなどと、生活面での改善も見えてきます。

「時をかんがえる」となると、事前のアポはやっぱり必要などと相手を思う心が大切と思えてきます。また、「世の中の流れから今はダメでしょう」と世の動向を気にすることも感じられてきます。

つらつら思うだけでも、「時計」はよくできた漢字と感心してきます。

事のついでに調べてみると、時計は、もともとは「土圭(とけい)」と書いていたと分かります。日時計の意味です。
「圭」はピラミッドのような形です。しかも、土を2つ重ねているので、たぶん、背の高いピラミッドの形と思えます。土でこしらえた圭の影の向きや長さで時刻を測っていたのでしょう。
この土圭に後から当てたのが「時計」です。世の中が時を知る程度から、時を活かすように移り変わり、ふさわしい漢字を当てたのだと思えます。
「時計」はなかなか良い漢字です。