松尾英明 著
25.7.6 発売
賛否両論。教育界を揺るがしたベストセラー 待望の〈対話編〉!
よけいな親切をしないことこそが、子どもたちを主体的にし、自らの力を発揮できる環境をつくる真の親切であり、本当の愛情である――そう語った〔不親切教師〕に寄せられた疑問・質問・意見・批判。それらの問いに丁寧に答えつつ語る具体的で実践的な教育理念。
【もくじ】
第一章 無理解に気付く
❶ 親切教師は「熱心な無理解者」
❷ 「先生の話は聞くもの」か
❸ 「みんななかよく」できない前提がある
❹ 指導の成果ではなく発達の結果
❺ 教師は安全基地ではない
❻ 「おもらし」が多い理由
❼ 暴力や暴言の陰にある「助けて」の声
❽ マラソン大会という無理解
❾ 教師は「許さない」ができない
❿ 背の順は多様性の尊重と逆行
第二章 バランスをとる
❶ 「みんなでドッジボール」という人権感覚の鈍さ
❷ 礼儀は人間関係の潤滑油
❸ 「揃える」から「スタンダード」へ
❹ 服装規定というルール
❺ 「指導」と「支援」
❻ 「強制」と「選択」
❼ マスク着脱を「強制」できるか
❽ 「多様性を認める」とは
❾ ルール設定は適切な評価とセットで
❿ 「積極的不行動」と「消極的不行動」を見極める
第三章 「そこじゃない」
❶ 「きちんと」を求めすぎていないか
❷ 「夏休みのしおり」による管理
❸ 正解は「どちらか一方」か
❹ 「我慢」の美徳をはき違えない
❺ 親切が「不正行為」になるとき
❻ 「例年通り」は消化行事
❼ 体育がつくる「運動嫌い」
❽ 「栄養バランス」「三角食べ」より大切な食育
第四章 不親切教師的「切り返しの技術」習得のススメ
❶ 親切が学びの妨げになる
❷ 不親切が引き出す子どもの優しさ
❸ 「同じこと」の中でこそ育まれる個性
❹ 働き方改革に実効を
❺ 「難問」で挑戦意欲を引き出す
❻ 連絡帳は返事一文&すぐ電話
❼ 保護者の努力は全肯定
❽ 宿題を出す目的
❾ 失敗を歓迎しよう
第五章 心配を手放す
❶ 「教科書を終わらせる」は目的じゃない
❷ 枠の中での自由
❸ ドリルを丁寧に見るよりこまめな小テストで
❹ 学校で起きたことは学校で
❺ 説明はシンプルなほどよく伝わる
❻ 心配事はパス(手渡し)しよう
❼ 心配を取り除くための先回り
❽ 「全員に平等に」という思い込み
❾ 「全員に同じ成果を」という義務感
❿ 保護者からの要望対応に線引き |