【横山験也のちょっと一休み】№.2308

宇佐美寛先生の『国語教育を救え』
実にいいですね!

■「道徳の学び」■
「道徳の学び」を考えるのですが、これも大きく分けて3つあると思っています。

1つは、生まれながら持ち合わせている道徳(天性の道徳)です。
2つは、学ぶことで得ていく道徳(学問道徳)です。

ここまでは、「道徳のそもそも論」の流れでもお話をしてきています。
そもそも論ではこの2つで良いのですが、「道徳の学び」を考えると、もう一つ加えることになります。

3つは、困難から学ぶ道徳(困苦道徳)です。

どうして、この3つになるのかというと、とても簡単なことです。

1の天性の道徳は生まれながらなので、すでに「心」に入り込んでいる道徳です。
2は、学ぶのですから、「頭」の道徳です。道徳の授業で学ぶこともそうですし、人の振り見て学ぶのもその一つです。
3は、主に現象や活動によって生じる道徳です。言わば、「体」から入ってくる道徳です。

要は、心で学ぶ道徳、頭で学ぶ道徳、体で学ぶ道徳があるということです。
困苦道徳は体から学ぶ最高峰の道徳なのです。

就職活動では、体育会系の学生が少し優位と聞いています。
実際に、自分の会社で新人を雇う機会があったら、私は体育会系から選ぼうと思っています。
激しい運動という困苦に耐えてきている。
先輩の理不尽という困苦に耐えてきている。
これがその人の体に道徳を作り上げてきているからです。

もちろん、天災や貧困などは極めて大きな困苦です。
そこを耐え抜いた人は、普通に生きてきた私などには無い強さ正しさを、生活をすることで身に着けてしまいます。
それが、その後の生き方を大きく変えていきます。

そうして、大事なポイントは、昔から言われている「道に従えば吉、逆らえば凶」(書経)です。
困苦を道と思い、天を怨まず人を憎まずに生活することで、体が得ていく道徳は甚大となります。

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