【横山験也のちょっと一休み】№.2636

■ 藤川大祐先生の『道徳教育は「いじめ」をなくせるのか』 ■

藤川先生の『道徳教育は「いじめ」をなくせるのか』を読みました。実に良かったです。

道徳教育といじめについて、実に精密に書かれています。
非常に勉強になります。
今より、もう少し専門的にこの分野を勉強したい先生には、必読の一冊です。

もちろん、いじめの対策もしっかり示されています。教室だけで何とかしようと思っている先生は、ぜひ、読んで欲しいです。オッと思う驚きの道が示されていて、グッと視野が広くなります。

法律の話も大きな柱のようになっていますが、これもまた、圧巻です。
鋭く弱点を指摘し、どう修正すべきかと示しています。
書いてある以上にたくさんの具体事例を経験的にも文献的に把握している藤川先生の姿を感じさせてくれます。

そうして、最後の方に先生は普段どうしたらいいのかが示されています。
ここには切り口の鋭さを感じます。
特に、ハイレベルなのは「他人が予測できない態度」をとることです。
これができる先生は、毎日が楽しいでしょうね。
子ども達がおかしな方向に歩みにくくなります。

読み応えのある本です。まだ、お読みでない先生は、この機会にぜひお読みなってみてください。

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