【横山験也のちょっと一休み】№.2885

SG会の開催日でしたが、折からのコロナ拡大の様相に、参加を見合わせました。
楽しみにしていたのですが、これも致し方ありません。

SG会に参加しなった時間を使って、行儀作法の古書を開いていました。

高等女学校で使われていた作法の筆記帖です。
見開き2ページに1項目。右半分に説明が書いてあり、左半分はノートになっています。

この筆記帳は2冊持っていて、そのどちらにも、当時の生徒さんの書き込みがあります。

その中に、病人の看護についての記述があります。

病人の看護 心をなぐさめる。真心から世話をする。

看病をしている時は、自然と心が沈まないようにと、元気づける方向で接するのですが、改めて、このように書かれているのを読むと、「かくありたい」と思えてきます。
僅かな書き込みですが、心に響く道徳を感じてしまいます。

この記述は、先生がお話をされ、黒板に書かれたことを写したものと思います。
往時の作法は、所作だけでなく、心を込めるところに力が入っていたことが、この書き込みからも伝わってきます。

←この本も良いです。
小学校の道徳の授業への新しい提案が示されています。

 

 


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