『教師のチカラ』の32号が、新年の1月1日に発売になります。
特集は道徳です。
その原稿の締め切りが月末だったので、今日、送信しました。
私の執筆した内容は「道徳読み」です。
「道徳読み」がずっと気になっていた先生、発売になりましたら、ぜひ、お読み下さい。

教育誌に道徳の原稿を書いたのは今回が初めてです。
行儀作法は『明治人の作法』(文春新書)、『行儀作法の教科書』(岩波ジュニア新書)など、書いてきましたが、道徳は今回が初めてです。

行儀作法と道徳。
どういう関係かというと、戦前で言うと1年生2年生で学ぶのが行儀作法。3年以降は道徳。
こんな順序になっていました。

「人の図」を用いると、体と心で学ぶのが行儀作法で、頭と心で学ぶのが道徳となります。

行儀作法と道徳は、頭と体という違いがあるのですが、心で結びつくので、双方を学ぶと相乗的に理解が進みます。

大事な道徳として、「改める」があります。
行儀作法を学ぶことを、「礼儀にかなった所作を学ぶ」と見るだけでなく、「体の所作を改める学習」と見なすと、道徳と重なってきます。

行儀作法で、「辛抱我慢も七日か十日。己に克つ!」と学んでいれば、道徳も似た様な期間頑張れば、少しは板に付くと理解できる様になります。

行儀作法も道徳も大事です。
道徳の学びには、「論語」がいいです。
『日めくり 教室論語』は教室の先生の机の上に置いて欲しいですね。
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