【横山験也のちょっと一休み】№.3828
小学校1年生を担任すると、先生の字がきれいになります。
平仮名、片仮名、やさしい漢字、数字。
これらの書き順だけでなく、一マスの中にどう書くのかと「字形」を丁寧に教えるからです。
例えば、
・「め」と「ぬ」の違いを意識
・「れ」は上に高く伸びるが、「わ」は横に伸びる
このようなことを、懇切丁寧に、しかも繰り返し話します。
また、カードに平仮名や片仮名を書いて、掲示することも行います。
学習の一環として、平仮名カードを作ったら、面白い学習が新たにできるようになります。
カードの上に、紙を乗せて、平仮名の一部だけを見せて、平仮名を当てさせる遊びです。
一見「め」のように見えますが、「あ」とも思えます。
ちょっと、意表を突かれた子には「お」にも感じられてきます。
そこで、カバーの紙を上にずらすと、「あ!!!」と力強い声が上がってきます。
子ども達は面白がり、当然のように集中力もすごいレベルに高まります。もし、「集中力検知器」でもあったら、全員「マックス」と表示されるでしょうね。
こういうクイズタイプの学習について、生成AIに聞いてみました。
「一部を隠した文字から元の平仮名を推測する学習方法には、脳科学や発達心理学の観点から明確な効果(利点)があります。非常に有効な学習支援の手法です。」
とのことです。
また、期待できる主な効能として、3つ挙げてくれました。ざっくり記します。
1,補完能力の向上
見えない部分を頭の中で補って認識する能力のトレーニングになる。
これをアモルファス補完とか、視覚的補完機能といいます。
2,記憶の定着
一部しか見えていないので、「なんだろう?」と考えて思い出すプロセスが生じ、字形に関する記憶がより強力に定着する。
3,モチベーション向上
単調になりがちな文字学習に楽しさが加わり、子ども達の学習意欲が引き出される。
学習効果も期待でき、子ども達が盛り上がる。
それが理由で、こういう隠し紙を使った授業をしていましたが、学術の世界ではこういうことをかなりきめ細かく研究していると伝わってきます。
別の生成AIでは、「一部が隠されていても脳が欠けた部分を補って認識する「知覚的補完(アモーダル補完)」と出てきました。
アモーダル補完を発表したのは、ベルギーの心理学者アルベール・ミショットです。1951年にスウェーデンのストックホルムで開かれた第13回国際心理学会議で発表しました。
私がこの手の学習を行っていたのは1990年前後です。こういった心理学の見地を知っていたら、もう少しいい説明ができただろうなと思います。
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下の3冊の中の、白の本に、「紙かくし」というタイトルで、3桁の数を読む楽しい学習が載っています。
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