【横山験也のちょっと一休み】№.2868

『枕草子』を読み終えたので、続けて、『方丈記』へと進みました。しばらく読んでいなかったので、少々懐かしみつつ読みました。

こちらは短い話なので、現代語訳と左の本の両方で楽しみました。

毎度思うのですが、30代、40代の人生バリバリの人には向かない内容ですが、逆にそういう上り坂の時にこそ、すき間の時間にじっくりと読んでおきたい一冊です。

大きな屋敷に住んでいた貴族が大地震や飢饉などもあり、1/10の大きさの家に引っ越し、そこからさらに1/100の大きさの庵に引っ越していきます。最後の庵の広さが3m四方。9㎡です。逆算すると、元々の家の建物は9千㎡です。2727坪ものお屋敷です。
落ちぶれていきつつも、逆に達観していく心の有り様がびっしり書かれています。打たれます。

方丈記は、相変わらず、読むと滅入ります。
ですが、その後、人の心の力の奥深さを感じてきます。
古典は力がありますね。

この流れですから、次は徒然草をと思っています。

こちらは、2年前に出した『道徳読み』と、今年の春に出した『「夢中で算数」をつくる教材アイディア集』です。
道徳と算数の授業で良い感じに役立つ本です。


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