【横山験也のちょっと一休み】№.2481

前田康裕先生の『まんがで知る 未来への学び』
もう、お読みになりましたか。
いい本ですね。

■ 「算数」は何の略語か ■

まだ、インターネットが無かった時代。
自分の専門でないところのことは、まずは百科事典で調べたものでした。
もちろん、基本は平凡社の世界大百科事典です。

1冊の本よりも分量はぐっと少なく、
それでいて重要な事柄が記されています。
しかも、執筆陣は一流です。

でも、紙の百科事典は調べるのがちょっと大変でした。
それがデジタル化され、CDで発売になり、とても重宝していました。

そうこうしている内にインターネットが普及し、ウィキなど調べものをしやすいサイトが増えました。
次第に、百科事典から遠のきました。

先日、丸谷才一の本を読んでいたら、百科事典の大項目を読むとよいとあり、久々に読んでみました。これがなかなか良いのです。

「数学教育」を調べたら、下のように記されていました。

1941年3月,〈皇国ノ道ニ則リ〉国民を錬成することを目的とする国民学校令が発布され,・・・(略)・・・ 算数(算術と数学)と改められて教科書も書きかえられた。


算数は「算術と数学」を合わせた言葉なのです。
この項目、大昔も読んだはずなのですが、まったく気づきませんでした。
術として学んで、それから学へ。
そんな考えが含まれているような気がしてきます。

ついでに、国語。
「国家語」とありました。
これも勉強になりました。

平凡社の百科事典、いいですね。