【横山験也のちょっと一休み】№.3421

ちょっと気になったので、『集中力の科学』を読みました。

なかなかいいなぁと思ったのは、この本の表紙です。これが手元にあったら、「集中しなきゃ」という気持ちになりそうで、もしかしたら一種のお守りのようなものになるかも、と思えたのです。

実際に購入して、読み始める前に机の上に置いたのですが、表紙を見ると、「もうちょっと頑張らなきゃ」という仕事に向かう気持ちになってきます。面白いものです。

読んでみると嬉しいことに、算数のことがちょこっとですが出ていました。

「算数などは、関連する経路が強化されることで得意になる。」(p103)

これだけの事なのですが、こういう1行があると、自分が経験上得てきたことと本に書いてあることが関連しやすくなります。内容への興味も高まり、良い気分で読み進めることができます。

より効率的に集中できるようにするには、「自分の集中力の価値」と「注意散漫になったときの悪影響を認識する」(p147)とあり、葉隠れの「おくれ取り申すまじきこと」を思い出し、メタ認知に違いはあれど、自分なりに俯瞰してみるやり方があれば、誰でも集中できるのです。

集中力を今一つと思っている先生に、この本は良いですね。

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