【横山験也のちょっと一休み】№.2452

■ 知徳体 ■

「知徳体」と言われると、何を思い出すでしょうね。
小学校で教えていた経験から、私はすぐに学校訓を思い出します。

学校訓というのは、例えば、「明るく・正しく・たくましく」など、こんな子に育ってほしいという願いを込めた学校の心得のようなものです。
たいていの場合は、学校目標があり、それが大人向けの言葉なので、それを平たく覚えやすくしたものとなっています。

この学校訓が、普通は「知徳体」の3つになっています。
先の「明るく・正しく・たくましく」で言えば、次のように該当します。

知・・正しく
徳・・明るく
体・・たくましく

論語を読んでいる人は、これが論語の何に通じているか、何とは無くつかめています。
「知仁勇」です。

智者は惑わず
仁者は憂えず
勇者は懼れず(おそれず) 子罕第九

中庸には「知・仁・勇の三者は、天下の達徳なり」とあります。
ですから、何かあったら、学校訓に戻るように子供に促すと、戒めとしても、称揚としても良い感じになります。
同様に、道徳の教科書を「道徳読み」している時に、学校訓に照らし合わせる子がいたら、それは立派な子になります。

日本書紀古事記を読まれている先生の中には、「もしや!」と思われた方もおられると思います。
そこも、とても大事なところです。

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