横山験也のちょっと一休み】№.2302

所見のスペシャリスト・山中伸之先生の『所見辞典』は、大人気ですね。
嬉しいです!!

■11で割れる数■
毎日のことですが、ルワンダの教科書を見ています。
ところどころに、日本では教えない内容が記されていて、これがなかなかいい勉強になっています。

345875が、2で割れるかどうか。
これを見極めるのは、とても簡単です。

39862408が、3で割れるかどうか。
2よりもちょっと手間がかかりますが、これも、たいていの人は知っています。

ルワンダの教科書では、こんな調子で4で割れるか、5で割れるかと学びます。
そうして、10を超えて、11で割れるかも学びます。

例えば、275396は11で割り切れるでしょうか。

暗算で11で割ろうとすると、途中で頭が追いつきません。
そこまでの回路が形成されていないからです。

でも、ルワンダの教科書を読むと、誰でもたちどころに割り切れるかどうか、判別できるようになります。

その方法は、とても簡単です。
一つ飛びで数を合計します。

青数字の合計:16
赤数字の合計:16

2つの合計を比べて、その差が0、11、22、・・・・となっていたら、割り切れるのです。

ですので、275396は11で割り切れます。

せっかくですから、もう一問、やってみましょうか。
ちょっと、意図的に数字を書きましょう。

526821934

(5+6)+(2+9)+4 → あまりは4
(2+8+1)+3 → あまりは3

こんな風に足して11になったところを考えに入れずに進めると、余りが残ります。
その余りが同数なら割り切れることになります。

学期末ですね。
算数ソフトを使っているクラスでしたら、授業がちょいと早く進んでいると思います。

楽しい計算練習ということで、こんな問題を出してみるのも楽しいですね。
考え方を教えずに、先生がさらっと「この数は、11で割り切れません!」「この数は、11で割り切れます!」などと言ったら、子どもたちは驚くでしょうね。
そうして、「知りたい!!」と強く思うでしょうね。

こういう学びたい!という強い思いが生じてきた時が、まさに、学習時なのです。
学習のしつけなども教えられる良い一時になります。

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