【横山験也のちょっと一休み】№.2860

久しぶりに『枕草子』を読み始めました。
今までは、岩波文庫の昔ながらの言葉のままで読んでいたのですが、今回は無理をせずに現代語訳にしました。

書いてあることは同じなのですが、現代語訳の方が表現豊かです。
おかげで、私のようにイメージが湧きにくいものにとっても、何の問題も無くスイスイと読めます。

だからと言って、現代語訳だけで最後まで読んだのでは、今一つ学びが弱くなりそうなので、ビビッと来たところは、岩波文庫の同じところを読み、学びの足しにしようと思っています。

そんな風に少し読んでいたら、論語の一節が出てきました。

「改たむるに憚ることなかれ。」

ついこの間、zoom技法研で学ぶことができた言葉です。
気になったので、岩波文庫へ。
すると、「憚りなし」だけでの表現でした。
これでは、古典の素養不足の私は「憚りながら・・・」と啖呵を切るような解釈になってしまいます。以前は、ずっとそのように読んでいたのだろうと思います。
自らの愚かさと、現代語訳のありがたさを感じました。
まさに、「憚りなし」をした感じです。

枕草子は1001年の完成とのことです。
「憚りなし」と言うことで論語の一節と伝わるのですから、この頃は論語から日常語が生まれていたように思えます。


論語や古典とは、なんの脈絡も感じられませんが、この本には算数の面白い手づくり教材がたくさん載っています。
授業で使って、子ども達と楽しんでいただけたらと思います。

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