【横山験也のちょっと一休み】№.2472

■ 算数ソフトの効果音は大事です。ルワンダ版にも載ります ■

アイリンク社の長沼氏と松山氏が、3月にルワンダへ渡航します!
そうして、新形のルワンダ版算数ソフトIMを授業で実際に使い、その効果を測定します。

そこへ向けて、もっか、少々バタバタしています。

算数ソフトの特徴の一つに、ちょっと変わった効果音があります。

イヨーッ!
アチョ―!
ポン!
カーン!
ヨオーッ!
アミーゴ!
コテ!
・・・

音だけ聞いていても、笑いがこぼれます。

先日も軽井沢の小学校でソフトの紹介をしたときのことです。
PCの音量設定がマックスになっていて、大きな音でカーン!と鳴り響きました。
それまで静かだった教室が、一変。
先生方の笑い声に包まれ、なんとも和やかな雰囲気になりました。

効果音は音量を間違えても、楽しいのです。

この楽しい効果音は、ルワンダの新型でも用いられます。
新しいソフトに、大人気の効果音が引き継がれます。
ルワンダの子供達も大喜びすることでしょう。


算数ソフトを本格的に開発したのは、2003年です。
その時から、効果音をソフトに組み込むようにプログラムしていました。
これは、私の教壇生活が特別支援学級からスタートしている影響です。
算数が遅れている子がいる。
算数を嫌ってしまった子がいる。
算数をあきらめた子がいる。
そういう子にこそ、算数に向き合ってほしいのです。
そういう子が算数に向き合うように、効果音を入れ続けてきました。

すでに算数で生き生きとしている子は、何の問題もありません。
そのままのペースで伸びていけます。
でも、そのままにしておいたら、その先の数学も完全にアウトとなる子がいます。
そうなることが目に見えている子が学びたくなるソフト。
それこそが、正しい算数ソフトであると私は思っていました。

そのために、極めて重要なのが「音」なのです。

算数ソフトは映像です。
元来、音は無くても、算数を表現できます。
しかし、映像は見ていない子には効果ゼロとなります。
見れば、力の付く映像ですが、映像は「見て」と促す力が弱いのです。

その「見て」と促す力を強力に持っているのが、音なのです。
音は、後ろを向いていても、聞こえてきます。
何かに夢中になっていても、聞こえてきます。

聞こえてきた音が、普段の教室には無い音だったら、
「なんだこの音?」と思い、画面を見ます。
画面を見たら、何やら動いています。
何が始まったのかと思い、その動きの意味が何であるかを頭が納得するように把握しようとします。
そうして、気が付くと「分かった!」となるのです。

ばかばかしいと思われそうな効果音ですが、実は、とても大事な要素なのです。

日本版の算数ソフトが、軽井沢の小学校に導入されています。
これから先の軽井沢が楽しみです。

『所見辞典』のシーズンですね。
お手元に置いておきたい1冊です。
役に立ちますし、勉強にもなります。
こういう本、いいですね。

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