【横山験也のちょっと一休み】№.2156
20日に『子育て99救急 ハンドブック』が発売になります。
「相談に乗る」ということは、こういうことなのかと伝わってくるいい本です。
親御さんから時々相談を受けることがある先生にお勧めします。
この本を読んでどう受け応えることが親身な対応となるのか、そんな視点で読むと、とてもいい勉強になります。
発売が楽しみです。

■「チーム横山」開催■
「チーム横山」2月を開催しました。
場所を、今回から稲毛駅前ココスに変更をしたのですが、非常に混んでいて、2つのテーブルを隣同士で座ることが困難となりました。
そこで、駅の反対側に喫茶店があるので、そちらへ移動しました。

反対側にあるのは、喫茶メキシコです。
広い店で、いつも年配の方が数組入っている、昔ながらの喫茶店です。
ところが、行ってみるとメキシコが珍しくお休みでした。
ここまでか、と思えるのですが、稲毛駅前にはもう一軒、昔ながらの喫茶店があります。
メキシコの3軒か4軒隣のビルの2階にある「三本コーヒー」です。
入ってみると、席が空いていました。
ホッとした気分で、みんなで3時間ほど語らいました。

出席者:須田先生・城ケ崎先生・薮田先生・植田先生・小出先生・瀧澤先生・横山

今回はすべてのレポートが道徳でした。
こういうこともあるのかと思いましたが、この先も、そうなっていきそうです。

道徳のレポートが出た場合、1番にコメントをするのは城ケ崎先生と設定しています。
ですので、今回は城ケ崎先生が大賑わいでした。
嬉しかったのは、7回連続のトップコメントが安定して水準を保っていたことです。
「ほぼ大丈夫だな」と感じました。

今回、初参加の植田先生。
すぐに話すことが少々苦手とのことでしたので、次回から道徳は2番目に、それ以外は1番にコメントしてもらうことにしました。
あらゆる苦手は、たいていの場合、経験で克服できます。
緊張と冷や汗と頭のフル回転を経験すれば、さわやかにコメントできる良い先生になります。

こういう順番が決まっている先生が、もう一人います。
須田先生です。須田先生は後からコメントする役割となっています。
学識高い鋭い分析ができる数少ない先生ですので、その先の「人を活かす」世界の論理を会得するためです。
論文を読んだ後、そこからどう発表者を活かすか、資料の登場人物をどう活かすかなど、平素の自分を意図的に一回り大きくし、包み込む心を自ら鍛えていく道です。
それを実行するには、慣れないうちは考えなければなりません。
ですので、須田先生には先んじてコメントすることを禁止しています。

その須田先生のコメントを聞いたのですが、実にいいですね。
論点が鋭く、あらゆる角度から指摘できます。
大したものだとこちらが勉強になっています。
基礎的な読書量が圧倒的な須田先生ですので、これなら数回の経験で「活人道徳」というような境地にたどり着くでしょう。
この「活人」こそが、道徳の重要な心得なのです。

その須田先生の若いころによく似ているのが薮田先生です。
極めて優秀な先生です。
そのことを須田先生も感じ取っているようで、50代の高度な境地を須田先生から伝授してもらえたらと思っています。

著しい成長をしているのが瀧澤先生です。
教頭先生という立場から、若い先生が実践したくなる道徳を研究しています。
この立ち位置は独りよがりの実践を未然に防ぐ効能があるので、私は大いに期待をしています。
ですので、チーム横山では「教頭先生」と呼ぶようにしています。
自分という立ち位置と、若い先生という立ち位置の両方を理解してのコメントが出てくるからです。
瀧澤先生はすでに論語を何冊か読み込んでいます。
その瀧澤先生からお勧めの論語をと問われたので、朝日選書を推薦しました。

チーム横山は異色な集団なのですが、その中でも際立って異色なのが松蔭先生事小出先生です。
今回、真っ先に発表してもらいました。
深みのある良い内容でした。
小出先生を見ていると、「石の上にも3年」「千日稽古」という言葉の重要性をつくづく感じます。
数年前、セミナーの休憩時間に分厚い文庫本を読んでいる青年教師・小出先生がいました。
何を読んでいるのか聞いたら、吉田松陰の表した『講孟箚記』でした。
オッ!と思いましたが、当時は、ただの松蔭ファンというところでした。
しかし、小出先生は、その後も、ずっと松蔭関係の本を読み続け、今やその道の専門家になりつつあり、松蔭先生とも呼ばれるに至っています。
3年間で良いから何かに向かい続ける。
その姿勢のある人が伸びていくと身を持って教えてくれているのが小出先生です。
この先、どんな伸び方をするのでしょう。楽しみです。

次回から、チーム横山は稲毛駅前の「三本コーヒー」としていきます。
紫煙がすごいので、マスク着用可です。

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