【横山験也のちょっと一休み】№.2916

時々、ルワンダの算数の教科書を開いては、あれこれと思いを巡らせています。

今日は小学校2年生の教科書を開きました。
「長さ」の単元です。
ルワンダの小学校でも「長さ」を教えています。

2年生ですが、長さの計算も教科書に載っています。
長さの計算をする前に、事例が1つ示されています。
それが、下の計算です。

日本とは記述の仕方がちょっと違っています。

日本で「8m」と書くところを、ルワンダの地元の言葉「キニヤルワンダ語」では「m8」と書きます。
ですので、上の問題を日本向けに書き直すと、
8m + 60cm = 86dm  となります。

ルワンダの子は、小学校3年生まではキニヤルワンダ語で勉強します。ですので、8メートルは、「m8」と書くように教わります。
それが、4年生から英語で勉強するので、8メートルは「8m」となります。この転換でどれほどの子が厳しい状態になるか、思っただけでもぞっとしてきます。

ルワンダ式の表記を日本式に書き直されても、新卒の先生方には、ちょっと分かりにくいだろうなと思います。「dm」という単位が分からないですよね。
これは、デシメートルと読みます。1dm = 10cm です。

このような長さの足し算が教科書で1ページ分出ています。
教科書は全体で244ページあります。
1時間で1ページのペースかなと思いますが、上記の計算を1時間で教えるのですから、先生方も大変だと思います。

でも、いつか、算数ソフトIMで「長さの計算って、おもしろいね!」と感じてもらえるようにしたいと思います。

この本のアイディアも、いつか伝えて行けたらと思います。

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