【横山験也のちょっと一休み】№.3474

野口芳宏先生の米寿を祝う会で、木更津技法研の先生方と楽しく歓談しました。話の中身が面白く、あれこれ頭に残っています。技法研の先生との歓談は実に面白いです。

話として面白かったの事の一つが、「卒業式の指導」でした。第1時にガツンと式の雰囲気を伝えると、子ども達もその流れにしっかりと乗ってきてくれます。
卒業式の練習で、一番大事なことは、その趣旨を伝えることですが、実質的な中身の指導として最も重視するのは何かというと、呼びかけや歌も大事ですが、私は「姿勢」の指導と思っています。きちんとした姿勢で卒業式に臨んでいる子ども達を見たら、親御さんも来賓も皆さん感動します。

その姿勢の指導で一役買ってくれるのが、椅子の「背もたれ」です。指導しやすい名称になっています。背もたれは、その名のごとく「もたれたくなった時に使うもの」です。良い姿勢をしてちょっと辛くなった時に、しばし体を休ませたい時に使います。1分もしないうちに体は元気になるので、再び良い姿勢できちんと座ります。

こういう話で盛り上がり、はずみで少し深いところの話を一つしました。

卒業式で、名前を呼ばれたら「はい」と返事をします。「はいっ!」とか「はいっっ!」と返事できれば素晴らしいです。そうできるように、練習をしっかりしたのですが、本番の卒業式で声が上ずってしまったり、うまく言えなかったりすることがあります。
こういう子どもがいてくれたら、先生はそこに感動できるといいです。うまく返事が出来なかった姿こそ、まさに、厳かな式だからこそ起こる大きな感動、「感極まる」状態になっているからです。
教室に戻ってから、感極まる姿を見て先生は感動したと話ができれば、厳かな素晴らしい式になったと話すこともできます。

技法研の先生と話していると、いろいろと印象深い話になります。野口先生から教育の根本本質原点をしっかり学んでいる皆さんだから、話がその方向に進んでいくのだろうと感じています。

野口芳宏先生の本です。技法研の先生方が執筆された本もあります。


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